deeper inside
私たちの感覚は、誰に習ったという訳でもなく、
正解という答えが用意されている訳でもなく、
生まれた時から今日まで何の疑問を抱くこともなく、
最初から当たり前としてそこに存在している。
でも、私たちとは何者なのだろう?
この感覚が見せる、この世界は何なのだろう?
どこからが現実で、どこからが夢なのだろう?
今日も目が覚めて、また今晩眠るだろう。
私が昨日読んだ本の一節は、私がこれまで読んできた読書経験で、
もっとも衝撃的なものだった。
「あなたは『人間』ではない」
私たちは、あまりにも多くの概念を植え付けられている。
そして死ぬまで、そこに疑問を呈さなければ、その概念の中で生きていく。
東日本大震災は、そんな夢から私たちを目覚めさせる一つのキックになった。
恐怖は、これまでも人間の覚醒を促してきたんだろう。
ただその恐怖に頼らずとも、私たちの概念を、現実を一度疑ってみる。
もし、私がそのつもりでこの世界を眺め始めたら、
何かが大きく変わるかもしれない。
あなたは何者ですか?
その答えは間違いなく、あなたの中にしかない。
忙しさに追われて、ただ植え付けられた概念に従い、生きていくのか。
それとも、その概念を検証し、新しい概念を創造するのか。
その選択をする自由が昨日与えられたような気がした。
そのためには内なる自分に潜る時間が必要だ。