ヴィパッサナー瞑想のすゝめ
表題のごとく、私は2年前のお盆の時期に初めて瞑想なるものを習いました。
ヴィパッサナー瞑想の合宿は準備の前後日含め12日間のプログラム。
内容に関しては百聞は一見に如かずなので、割愛しますが、
(というかこれは体験しないと絶対に体感できないと断言できる)
いかに私たちが普段何も感じていないか、に気付かせてくれます。
知性重視の情報化社会で完全に見失っているものを思い出せます。
さて、それはさて置き、昨日1日瞑想会に参加して、
ヴィパッサナー瞑想の良さを再確認できたので、記録しておきます。
まず告白すると、私はヴィパッサナー瞑想を完全に忘れていました。
1日に10分くらい朝晩に瞑想することはあったのですが、
ただ思考を停止し、呼吸に集中するに留まったものでした。
これもヴィパッサナー瞑想の前段階(アーナパーナ)にはなると思いますが、
1日瞑想会で思い出したのは、身体内の強い感覚に気づくという作業。
多分、これが他の瞑想とは違う点だと思うんですが、
この体内の感覚に、渇望も嫌悪もせず、ただ観察し続ける。
すると感覚は無常なので、次第に場所や強さが変化していきます。
これ一見、何のこと?って感じがするんですが、
例えば、痒みと痛みが同時に発生した場合、
優先度が高いもの(命の順番とも言う)から認識されます。
(蚊に刺された箇所に爪でバツをつけると痛みで痒みをごまかせたりするアレ)
痛みが引くと、次は痒みがまた思い出されるように、
感覚は常に移ろうものです。
これをヴィパッサナー瞑想では呼吸で思考を停止した後に観続けていきます。
人間の体は全体性で成り立っているので、
例えば腰痛の原因が目の酷使だったりということは往々にしてあります。
目の酷使→首の硬直→肩こり→腰痛みたいな(適当ですが)
ルートがあってようやく腰の痛みがあるとしたら、
ヴィパッサナーはこれを順番に遡っていくようなイメージ。
もちろん肉体的なものだけじゃなく、思考や感情による精神的なものも
人それぞれ癖があり、その結果不調が引き起こされたりすると思うので、
ヴィパッサナー瞑想曰く、朝晩心の掃除をするように
瞑想をしなさいと説いています。
そうすることで初めて恩恵にあずかることができると。
これうまく説明できないのです、かなり腑に落ちているので、
またしっかりと瞑想を人生に取り入れていきたいと思います。
まとまった休みが取れたらまた合宿行きたいなと思った昨日でした。