愛されていた、ちゃんと愛されていた

いつから親に愛されていないと感じてしまったんだろう

その思い込みが始まってから、きっと愛されていたことを見落としてきた

その思いはある意味で正しく、ある意味で間違いだと気づかないと

どこまで行っても「愛されていない」という思い込みを強化して行ってしまう

RASとスコトーマ

潜在意識関係の本で何度も読んできたはずなのに

なぜ自分のこの「愛されなかった」という強烈な不足感にも

働いているはずだと気付けなかったのだろう

確かに父は仕事ばかりで姉や妹に比べて私にだけ冷たく

浮気性で金遣いが荒く、ほとんど家にいなかった

また母はヒステリーで口下手で威圧的な人だった

だけど私は間違いなく二人のおかげで今日まで何事もなく

何の苦労も不便もなく生きてこれたのだ

二人が外で働き、母がすべての家事育児をし、

私を育て守ってきてくれた

私は「愛されていない」「理解されていない」

そう思い込んで、何度も何度も、母の愛を試した

その度に母を傷つけてきた

これまで出会ってきた人たちにも

私は愛されてきたはずなのに

その愛を全く見ようとしなかった

受け取っておきながら、なかったことにしてきた

私は愛なくして生きてきたわけじゃない

ずっとずっと愛されてきた

29年間生きてこれたってことは

それだけたくさんの愛を、たくさんの人から愛をもらっているはずなんだ

私は愛されていたし、今も愛されている

そう思って生きていけばいい

今すぐに信じられなくても

愛はちゃんと受け取っているんだから