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自己愛改善ラボログ

孤独の正体

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どんなにうまくいっていても、ふと孤独になる時がある。

家族がいて、友人がいて、職場の仲間もいて、

完全だとは思わないまでも、不完全だと思うほどでもない生活もあって、

きっと気づいていないたくさんの幸福に囲まれて、

それでも孤独に身を持って行かれそうになることがある。

 

その正体が、幼少期の自分が感じていた孤独感なんじゃないかって思うようになった。

 

私は父に可愛がられていなかった。(と思い込んできた。)

今、大人になって父の家族関係を振り返ると、

父もまた父親との関係に苦しんできた人だった。

そして、そんな父が家庭からいなくなって、

私の家族は、母・姉・妹になった。

母もまたシングルマザーの子供で、妹との3人家族で育った。

私が成人してから「家の中に男の人がいる感覚がわからなかった」と、

母は秘密を打ち明けてくれたけれど、その感覚は私にしっかり伝わっていたし、

姉と妹が常に結託していたせいで、私はいつも孤独だった。

 

それに加え、性的少数者として生きる、苦しさや孤独も、

幼少期の繊細な私を追い込んだ。

 

どこにも居場所がなくて、何度も夜の街を彷徨った。

早く大人になるか、早く死んでしまいたかった。

 

どこに居ても、誰と居ても、孤独を覚えてしまう癖は、

大人になって、どこへでも行けるようになっても変わらなかった。

 

完璧を目指して、愛想で笑う。

他人の顔色や仕草から、次の行動を読んで、自己防衛で笑う。

 

ああ、不意に訪れる孤独はきっと、そんな生き方に疲れた時に顔を見せるんだな。

独りでいる時の方がよっぽど独りを感じないし、

笑えることはないけれど、疲れることもないんだ。

 

でもこのまま昔の感情に振り回されて生きるのはあまりにも面白くない。

 

今度寂しくなったら、思いっきり昔の自分に共感して、

「寂しかった」って口にするんだ。

 

ずっと淋しさや苦しさを我慢してきた幼少期の自分に、

何度でも寄り添うんだ。